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IoTのもたらすスマートライフ 第7回(共催)

学園祭の最終日(2015/10/12)、東京工科大学のスマートハウス見学の後、本物の家を使ってIoTを実験/実践する企画(Design for All主催、東京工科大学 Service Desgin & Management, クラウドサービスセンター、研究・イノベーション学会 イノベーション創出のエコシステム研究会 共催)が実施された。Design for Allのメンバーから、企業・大学のIoTに関心のある人々へ呼びかけ、25名程度が参加した。通常IoTの話題では、技術的な議論が多い。このワークショップでは、IoTが人々の暮らしをどのように変えるのかに焦点を置き、以下の流れで実施した。
  1. スマートハウスの利用シーンとペルソナ紹介 
  2. チームでォーカスポイントを決める 
  3. ペルソナの切実なニーズとJobs To Be Doneを具体化する
  4. Value Proposition Canvasの右側でアイデア出し
  5. グループでIoTで実現する/IoTで変えられる生活のアイデアをブレスト 
  6. ソリューションも入れてValue Proposition Canvasに整理する
  7. スキットで発表 
2時間半程度の短い時間を有効活用するため、あらかじめペルソナのサンプルを提示した。社会人と学生・教員を含む4チームでペルソナの深堀、かれらの本当にしたいことを、IoTがどのように解決するのか、アイデアを絞った。
4タイプのペルソナを提示したが、4チームの関心は、共働き・小学校前の幼児や子供のいる家庭。ペルソナの深堀では、笑いがこぼれる中真に迫る実例が共有された。
一人暮らしのOL,、家に引きこもりがちなおたく学生、未就学児のいる共働き家族、悠々自適子供が独立した後の夫婦等のペルソナ例の中から、4チームとも子供のいる夫婦を選択、ペルソナとして深堀した。しかしながら、各チームが考えたそのペルソナの切実なニーズやソリューションは視点が異なった。以下、各チームのアイデアの概要をあげる。
A: 夫も妻も仕事が油に乗って忙しくなってきた頃、3歳児を抱え二人目をどうしようかと考慮中。忙しさのあまり、お互いに状況も十分に共有できない中、すれ違うことも。でも、こんな状態でも仕事も子供も待ったなし。衣食住の必要なタスクは技術導入によって効率化やアストソース、最低限の健康状態の把握によって生理的レベルの状況把握はIT化済み。その上の気持ちや相手との情報共有・共感レベルのコミュニケーション手段としてエージェントを提案。アラート・リコメンデーションだけではなく時には自分に変わってメッセージを届けてくれる。それによって相互理解を支援する。が、どこまで踏む込むべきか?は、思案のしどころ。
B: センサーはモニターはできても、実際に物理的なアクションを起こすためにはなんらかの手が必要だという点に注目。その手の役割としてセンサーとロボットの協業を提案。害虫・不要物の処理などのシナリオ提示。実際にどのようなロボットがいいのか、今後の課題。
C: 家のモニター機能が人の年齢を考慮するとどうなるのか。レンジの温度、来訪者の呼び鈴など、家の中にいる人の年齢によって賢く判断する。
D: 家電が賢くなって、家事のアドバイスをする。冷蔵庫などマシーン同士はコミュニティでコンテンツ情報の共有をすることによって、資源の最適な利用を促す。
最後に参加者の皆さんから今後に向けた一言、皆さんから頂いたコメントを基に今後継続予定。ご参加いただきありがとうございました。