第2回 イノベーション創出のエコシステム勉強会が、50名以上の方に参加いただき開催されました。会場には椅子が足りなくなり、そとから補充するほどの盛況でした。
慶応義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 前野 隆司教授
千葉工業大学 デザイン科学科 山崎 和彦教授
日本で通常デザインというと、「形・色」となってしまう。まず、その概念からかえていく事が必要。デザインは、体験、User Experienceを含み, 人・物・ビジネスの観点で考えていく。「デザインシンキングのコアはデザイン方法をデザインすること」だど。
千葉工大 デザイン科学では、学部で様様な手法について学び、大学院で問題に適応した「新しいやり方」を作る。そもそも問題へのアプローチは、それごとに異なる。よくIDEO方式等学び、それをそのまま使おうとして、うまくいかない。そうではなくて、問題、プロジェクトにあわせて、やり方を作っていかないといけない。企業との協業などで、社会人の方と仕事をする際、かれらの持っている枠を外す事が重要だと考えている。それを Re-framing と呼んでいる。
コメント:お話で「最近デザイナーとその他のプロジェクトメンバー、ステークホルダーの差について考えている。デザイナーは、はい、これです、という最終物をさっとだす役目だと思われていたが、それはかわってきたのであはないか。将来的には、デザイナー=ファシリテーターなのでは」と。そうかも知れませんね。
慶応義塾大学 経済学部 武山 政直教授
まず、武山先生のご履歴についてご紹介。経済でなぜサービスデザインをしているのか。今、サービスはサービス・ドミナント・ロジックといわれる、サービス視点でとらえる事が重要になってきている。また、ビジネスは、デザインする事であり、それらを絵を書く事によって可視化していく。また、経済・文系中心の学生たちと、技術と意味転換でイノベーション創出を狙っている。
多くのプロジェクトは、企業と行っている。大学と企業とのプロジェクトは、お互いに一方通行であるとなかなかうまくいかない。大学と企業がお互いに、相手の視点を理解しコラボレーションしていく事でうまくいくようになる。その他、学生さんによるプロジェクトの紹介がありました。
総合討議
デザインの現場での活用事例
デザイン教育・研究の課題
デザイン教育・研究の今後の発展の方向性
質疑の中では、メタ目的、メタ顧客といった一段高い所から問題を眺めてみると、アコモデーションできることがある。現在の複雑な問題に対して、新しい解を創出するためには、そのような手法が必要だろう、などいろいろな議論がありました。